◆NPO法人を通じて一棟丸ごと?単身世帯物件を生活保護受給者へ提供して空室対策◆

生活保護受給者対応アパート

今日は究極の空室対策のお話。

大家様の立場で考えると、色々なアイディアが湧いてきますが、実際に 今日からスグ使えそうなノウハウは少ないと思います。

そんな中、神奈川県相模原市内で導入し、実験・効果測定・検証しているものをご紹介します。

■もともと法人向けに単身寮として一棟貸ししていた物件を、生活保護受給者向けに住宅提供を行うNPO法人とサブリース契約を結んだ というのです。

それを受けて 私も松山市役所の福祉事務所・生活福祉課 総務担当者の方に 生活保護について聞き込み調査を敢行いたしました。

松山市福祉事務所では、ナント生活保護受給世帯が入居する民間賃貸住宅家賃の代理納付制度を実施しています。

以下は 直接お聞きした Q&A集です。

●Q1:生活保護者への住宅扶助基準額(最大家賃)はいくらですか?
Answer単身者・・・32,000円まで
   2人以上の世帯で(扶養家族がいる場合)・・・42,000円まで※65才以上の高齢者、障害者等 特別な事情の場合 単身でも1.3倍(42,000円)のケースあり 

●Q2:家賃は市役所から大家さんに振り込んでいただけるのですか?
Answer生活保護受給世帯が入居している民間の賃貸住宅の家賃を、生活保護受給世帯に代わって市(福祉事務所)が納付します。

●Q3:生活保護受給者へ私共の物件をすすめてくれますか?
Answer特定の不動産会社や物件を宣伝することは 基本的には出来ない。

●Q4:生活保護を受けている人は どんな人ですか?
Answerごくごく一般的な方々です。
   中には ごく稀に変な?方もいらっしゃるので 注意が必要かもしれません。一部 付近住民の方といざこざを起こした方もいます。家賃滞納した方も居ます。etc・・・との事

●Q5:年齢層と松山市でどのくらいの受給者がいらっしゃるのですか?
Answer本当に身寄りの無い高齢者から 障害を受けて働けない若者など様々です。市でカウントしている生活保護受給者は数千人規模(6000?)いらっしゃいます。
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■相談した結果、私が感じた事をまとめると

1・家賃は市が送金(毎月20日に振り込み)するため 滞納リスクがない。

2・保証人も居ない人、仮に身内で保証人になる人がいたとしても、結局は名ばかり保証人
で有事には何も保証してくれない と言うこと。
一般論ですが、保証するくらいなら身内に生活保護者を出さないはずです。逆に 家賃保証会社は生活保護を受けている人には(生活保護費を)立派な収入源としてカウントするので 保証してくれます。

3・鬱状態や精神異常者の方も稀にいらっしゃるので、集合住宅(アパート・マンション)では管理が大変かもしれないと言う事。
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極論ですが、それならそれで 保証会社様をキッチリ入れて 生活保護受給者に入居を斡旋するNPO法人を通じて、サブリースでの1棟丸ごと 生活保護の方ばかり 入居して頂ければ問題ないじゃないか?ってことです。

如何でしょう?

既に相模原市では、結果が出始めています。

空室対策が、必死なこの時代に注目すべき内容ですね。
不況の影響で増え続ける生活保護者に対して、住まいの手当てをするのはとても困難なことです。
需要と供給が合致した秘策・アイディアでは、ないでしょうか?

まとまって空室物件で悩んでる大家さんは、役所に相談してみてはいかがでしょうか
▼松山市役所 福祉事務所・生活福祉課 総務担当
TEL 089-968-6397
さらに詳しくお知りになりたい方、自分一人では上手く申請できないと思ったら お問い合せはこちらからhttp://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P32671698

本日はここまで…。

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