大家さんはアパート・マンション“経営”にはとても関心がありますが、自らが建築するアパートという“建物”には、とっても無関心です!
どんな間取りなのか
どんな内装・設備がついているのか?
どんな外観デザインの建物なのか?
何階建てで 何室あるのか?
耐震性や建物の防犯対策はどうか?
これが 自宅ならば、壁紙の柄や和室のタタミ縁の模様、システムキッチンや洗面化粧台の高さまで、
とことん拘る方でも 自身がオーナーのアパートのことには無関心です。
興味があるのは、
▼建築費はいくらなのか?
▼隣り近所に迷惑にならないか?
くらいのものでしょうか・・・。
その一番の理由は、
「決して自分が住むわけではないから」
です。
でも、現代は賃貸住宅の市場も そんなに甘くありませんので、
多少は大家さんの認識も変わってきています。
それでも、大抵の大家さんは建物に無関心です。
なぜでしょうか?
大きな理由は2つ考えられます。
『 考えようとしても、よくわからない・・。 』
大家さんの多くの方は、一戸建て持家、しかもかなり大きい家に住んでいるケースがほとんどではないでしょうか?
だから、一度も住んだ事もない (いや住もうとしない)
コンパクトなアパートのことや 入居者様の気持ちなど、考えてもわからない・・、(わかろうともしていない)
が本音でしょう。
私の設計・営業の経験からすると、新築アパマンの計画を練る方の 実に97%は
戸建て(の しかも豪邸)にお住まいでした。
また 賃貸住宅に一度も住んだこともないという方が、ほとんどでした。
『 真の最大の理由は『家賃保証というシステム』でしょう。 』
コレがあるお陰で、実は、そんな事 考えても仕方ないや!(意味が無い)と思っています。
実は、アパートのセールスマンも 同じ理由で、間取りや設備などは、あまり考えません。
暴露してしまいましたが 大変申し訳ありません。
心よりお詫び申し上げます。
何故なら
「弊社の家賃保証なら、入居者が決まろうが、決まるまいが キチッキチッと毎月、家賃が振り込まれますよ。」
と、セールスマンは建築を勧めますので・・・。
チョッと位、リビングが狭い1Kの部屋を作ったり、現場でコンセントを付け忘れちゃっても・・
仮に入居者様にあまり人気のないアパートを 作っちゃっても・・・。
家賃は振り込まれるので、大家さんは決して文句を言いません。
(多少の心配はするかもしれませんが…)
大家さんから 文句さえ来なければ、基本的にはアパート営業は合格なんです。
すべては 家賃保証があるので、新築時は丸く収まってしまいます。
でも、その家賃保証・・・・、 大家さんも、営業マンもそんなに信用して大丈夫なのでしょうか?
私もアパマンの設計・営業を始めた頃は、正直 恥ずかしながらも知りませんでした。
実は 先輩も上司も教えてくれませんでした。
(たぶんよく知らなかったためだと思われます。
知ってて教えてくれないのだとすれば、確信犯ですよ。)
本日はここまで…。
『今日の内容はいかがでしたか?もしよろしければお友達に転送ください。』